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歯にヒビが入ると言うと、大きなケガや衝撃を想像するかもしれませんが、実は特にぶつけた覚えがなくてもヒビができることがあります。20〜30代ではあまり起こりませんが、40代後半から徐々に増えてくるのが特徴です。
かつては60代で入れ歯を使う方が多く、強い噛み合わせ力を発揮しづらかったので、歯のヒビが問題になることは少なかったようです。しかし現在は、歯周病予防などで自分の歯を長く保ち、しっかり噛める方が増えた結果、ヒビが入りやすくなっています。
ヒビの方向や深さにより処置が異なります。
加齢などで前歯の表面に縦の線が入ることがあります。ほとんどの場合、浅い亀裂で、神経や深い部分まで影響していません。奥歯でしっかり噛める方は、経過観察のみで問題ないケースが多いです。
虫歯の初期ならば唾液によって再石灰化し、自然に治ることがあります。しかし、歯に入ったヒビは基本的に再石灰化では埋まらないため、軽度でも広がらないよう注意が必要です。
亀裂の進行を抑えるために被せ物で補強します。セラミック治療が有効とされています。
虫歯の初期ならば自然に治ることがありますが、ヒビは自然にふさがりません。噛む力が強い方は特に注意が必要です。硬い物を日常的に「バリバリ」噛む習慣があると、歯は石臼のようにいつか割れてしまいます。
「冷たいものがしみる=知覚過敏」と考えがちですが、歯の亀裂が原因の場合もあります。放置するとヒビがどんどん深くなり、神経の治療や抜歯が必要になることも珍しくありません。特に、噛んだ時に電撃的な痛みがある場合は要注意です。
スポーツや事故などで前歯に強い衝撃が加わり、横に割れることがあります。先端が少し欠けただけなら比較的簡単に治せますが、神経まで達している場合は根管治療が必要となり、歯の寿命が短くなりやすいです。
予防策としては、スポーツ時のマウスピース装着が有効です。歯へのダメージを和らげて、ひび割れや欠けを防ぐことができます。
割れ方や広がり方によっては抜歯しか選択肢がない場合があります。特に神経を抜いた歯は脆くなっているため、割れるリスクが高いです。なるべく神経を残せるよう、痛みが出る前に定期健診を受けることが大切です。
マイクロクラックは、エナメル質(歯の表面)にできる小さな傷です。歯ぎしりや強い力で磨くことが原因になることがあります。小さな傷でも放置すると割れやすくなったり、虫歯や着色が進みやすくなるため、負担を減らすケアが必要です。
歯が完全に割れている場合はCTでも確認できることがありますが、ほんの小さなヒビでは画像に写らないことが多いです。実際は抜歯した後に歯ぐきを開いてみて、はじめて亀裂をはっきり確認できるケースも少なくありません。
歯にヒビが入ると、初期は軽い違和感やしみる程度で見過ごされがちですが、放置すると抜歯に至るような深刻な状態に進むことがあります。
もし「噛んだときにピリッと痛む」「冷たいものがしみる」といった症状がある場合は、早めに歯科医院で検査を受けてください。大切な歯を長持ちさせるためには、痛みや違和感を我慢しないことが重要です。
噛み合わせは様々な問題が重なり合い、症状が顕在化します。
その問題を一つひとつ解き明かしていくことが何よりも重要です。したがって、噛み合わせの問題を明らか
にするための検査を行い、あなたにとって本当に必要な治療計画を考える必要があります。
当院では噛み合わせの相談、検査・治療のご相談を承っております。
噛み合わせの重要性から必要な検査、治療についてお話をさせていただきます。
※上記の日時以外は蒲田院で治療を行います。