目に見えない噛み合わせの問題に挑む

診察時間
15:0019:00
10:0013:30
10:0013:30
15:0019:00
休診:日・祝

※上記の日時以外は蒲田院で治療を行います。

〒105-0022
東京都 港区海岸1-10-30 アトレ竹芝 タワー棟 3階
J JR各線 浜松町駅 徒歩9分
都営大江戸線 大門駅 徒歩9分
ゆりかもめ 竹芝駅 徒歩3分

ブログ

blog

歯にヒビが入るのはなぜ?

歯にヒビが入ると言うと、大きなケガや衝撃を想像するかもしれませんが、実は特にぶつけた覚えがなくてもヒビができることがあります。20〜30代ではあまり起こりませんが、40代後半から徐々に増えてくるのが特徴です。

かつては60代で入れ歯を使う方が多く、強い噛み合わせ力を発揮しづらかったので、歯のヒビが問題になることは少なかったようです。しかし現在は、歯周病予防などで自分の歯を長く保ち、しっかり噛める方が増えた結果、ヒビが入りやすくなっています。


ヒビがある歯の症状

神経が残っている歯の場合

  • 特徴的な激痛
    噛んだ瞬間に電気が走るような激しい痛みを感じることがあります。これはヒビが歯の内部の神経を刺激するからです。最初は「なんとなく違和感がある」程度でも、亀裂が進むと強い痛みに変わります。

神経を抜いた歯の場合

  • 根の部分が割れることも
    神経を抜いた歯は枯れ木のように脆くなっているため、噛む面だけでなく根の部分(歯ぐきの下)が割れることもあります。神経がない分、電撃的な痛みは少ないですが、歯ぐきが腫れたり膿が出たりすることがあります。

歯にヒビが入る原因

  • 咬む力や食いしばり
    • 歯が少ないと1本1本に強い力がかかる
    • エラが張ったタイプの顔立ちは噛む力が強い
    • 金属の詰め物が楔(くさび)の働きをして割れることもある
  • 神経の有無
    • 神経がある歯は痛みを感じるため無意識に力をセーブする
    • 神経を抜いた歯は感覚がないぶん力をかけすぎてしまいがち
  • 長寿化と歯周病の減少
    • 歯周病が進みにくい方が増え、長く自分の歯で噛める
    • 歯を使う期間が伸びることでヒビが入りやすくなる

検査方法

神経がある歯かどうか

  • 寒冷診査(冷たいもので反応をみる)
    ヒビが深くなると神経が死んでしまうことがあるため、神経が生きているかをチェックします。
  • 実際に噛んで違和感を確認
    綿などを噛んでもらい、痛みやしみる感覚があるかどうかをみます。
  • 詰め物がある場合は除去して観察
    マイクロスコープなどでヒビを直接確認します。

神経がない歯

  • レントゲン・CT撮影
    歯の根の割れを探します。ただし、ヒビ程度ではCTで判別が難しいことが多いです。
  • 歯周ポケットの測定
    根の割れがあると周囲が深いポケットになったり、膿が出たりします。

治療方法

神経がある歯

ヒビの方向や深さにより処置が異なります。

  • 内部の治療をして様子を見る
    • ヒビが比較的浅く、痛みが軽減すれば被せ物で保護します。
  • 痛みが治まらない場合は抜歯に至ることも
    • ヒビが大きく神経まで影響を及ぼすと抜歯が選択されるケースもあります。

神経がない歯

  1. 割れが噛む面だけの場合
    • 被せ物などで修復します。
  2. 根元まで真っ二つに割れている場合
    • 多くは抜歯が必要になります。
    • 接着剤で貼り合わせる方法もありますが、再度割れやすいのが現状です。

予防方法

  • 大きな虫歯をつくらない
    • 神経を抜かないで済むように、早めの治療や定期健診が大切です。
  • 極端に硬い食品を常食しない
    • 硬い煎餅や炒った豆、スルメ、豚足などは歯に強い負担をかけます。
  • 就寝時の食いしばり対策
    • 肩こりがひどいなどの自覚がある場合は、ナイトガード(マウスピース)を装着すると効果的。保険適用も可能です。
  • 歯並びの矯正
    • 噛む力が部分的に集中しないようにすることで歯の負担を減らせます。

前歯に縦のヒビが入る理由と症状

加齢などで前歯の表面に縦の線が入ることがあります。ほとんどの場合、浅い亀裂で、神経や深い部分まで影響していません。奥歯でしっかり噛める方は、経過観察のみで問題ないケースが多いです。


歯のヒビと再石灰化

虫歯の初期ならば唾液によって再石灰化し、自然に治ることがあります。しかし、歯に入ったヒビは基本的に再石灰化では埋まらないため、軽度でも広がらないよう注意が必要です。


歯の表面のひび割れへの対処

  • 痛みやしみがないなら経過観察
    表面の浅い亀裂だけなら、定期的なチェックで様子見することが多いです。
  • 熱いものや冷たいものでしみる・噛んで痛い
    象牙質まで亀裂が達している可能性があるため、早めの治療が必要です。

亀裂の進行を抑えるために被せ物で補強します。セラミック治療が有効とされています。


歯のヒビは自然治癒しない

虫歯の初期ならば自然に治ることがありますが、ヒビは自然にふさがりません。噛む力が強い方は特に注意が必要です。硬い物を日常的に「バリバリ」噛む習慣があると、歯は石臼のようにいつか割れてしまいます。


歯がしみる原因とひび割れ

「冷たいものがしみる=知覚過敏」と考えがちですが、歯の亀裂が原因の場合もあります。放置するとヒビがどんどん深くなり、神経の治療や抜歯が必要になることも珍しくありません。特に、噛んだ時に電撃的な痛みがある場合は要注意です。


前歯に横のヒビが入る原因と予防策

スポーツや事故などで前歯に強い衝撃が加わり、横に割れることがあります。先端が少し欠けただけなら比較的簡単に治せますが、神経まで達している場合は根管治療が必要となり、歯の寿命が短くなりやすいです。

予防策としては、スポーツ時のマウスピース装着が有効です。歯へのダメージを和らげて、ひび割れや欠けを防ぐことができます。


歯が割れた時の治療

割れ方や広がり方によっては抜歯しか選択肢がない場合があります。特に神経を抜いた歯は脆くなっているため、割れるリスクが高いです。なるべく神経を残せるよう、痛みが出る前に定期健診を受けることが大切です。


マイクロクラックとは?

マイクロクラックは、エナメル質(歯の表面)にできる小さな傷です。歯ぎしりや強い力で磨くことが原因になることがあります。小さな傷でも放置すると割れやすくなったり、虫歯や着色が進みやすくなるため、負担を減らすケアが必要です。


CTで歯根のヒビやクラックは見えるのか?

歯が完全に割れている場合はCTでも確認できることがありますが、ほんの小さなヒビでは画像に写らないことが多いです。実際は抜歯した後に歯ぐきを開いてみて、はじめて亀裂をはっきり確認できるケースも少なくありません。


まとめ

歯にヒビが入ると、初期は軽い違和感やしみる程度で見過ごされがちですが、放置すると抜歯に至るような深刻な状態に進むことがあります。

  • 予防のポイント
    • 定期的な歯科健診で早期発見
    • 極端に硬いものを毎日食べる習慣を控える
    • 寝ている間の食いしばり対策(マウスピースなど)
    • 歯並びを整えて噛む力を分散させる

もし「噛んだときにピリッと痛む」「冷たいものがしみる」といった症状がある場合は、早めに歯科医院で検査を受けてください。大切な歯を長持ちさせるためには、痛みや違和感を我慢しないことが重要です。

まずはお気軽にお悩みを
ご相談ください

噛み合わせは様々な問題が重なり合い、症状が顕在化します。
その問題を一つひとつ解き明かしていくことが何よりも重要です。したがって、噛み合わせの問題を明らか
にするための検査を行い、あなたにとって本当に必要な治療計画を考える必要があります。

当院では噛み合わせの相談、検査・治療のご相談を承っております。
噛み合わせの重要性から必要な検査、治療についてお話をさせていただきます。

診察時間
15:0019:00
10:0013:30
10:0013:30
15:0019:00
休診:日・祝

※上記の日時以外は蒲田院で治療を行います。