目に見えない噛み合わせの問題に挑む

診察時間
15:0019:00
10:0013:30
10:0013:30
15:0019:00
休診:日・祝

※上記の日時以外は蒲田院で治療を行います。

〒105-0022
東京都 港区海岸1-10-30 アトレ竹芝 タワー棟 3階
J JR各線 浜松町駅 徒歩9分
都営大江戸線 大門駅 徒歩9分
ゆりかもめ 竹芝駅 徒歩3分

ブログ

blog

咬み合わせと歯周病の関係とは?

「最近、歯が痛むけど虫歯ではないと言われた…」
「痛みが出たりおさまったりを繰り返している…」

そんな経験はありませんか?
歯の痛みといえば「虫歯」か「歯周病」をまず疑うことが多いですが、実はそれ以外にも原因があります。

歯根膜炎とは?

歯の根元まわりには「歯根膜」という膜があり、歯根と歯槽骨の間をつないでクッションのような役割をしています。
しかし、咬み合わせが強すぎたり、くいしばり・歯ぎしりなどで過度の力がかかると、この歯根膜が炎症を起こし、虫歯のような痛みが出ることがあります。これを「歯根膜炎」といいます。

さらに、咬み合わせが長期間ずれていたり、特定の歯だけに強い力がかかっていると、顎の骨(歯槽骨)が吸収されることがあります。これを「咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)」と呼び、歯周病を悪化させる原因のひとつです。

ポイント:
歯周病は口の中の細菌が原因で起こる感染症ですが、咬み合わせの乱れによる物理的な力でも進行が早まることがあります。

実際の症例から

ある患者さんの下の前歯は、歯ぐきが腫れ、膿がたまっていて、歯もグラグラしていました。レントゲンで確認すると、根の周りの骨がほぼ吸収されていない状態だったのです。
元々の歯周病原因であるプラークに加え、「咬合性外傷」によって歯周病が大きく進行していた例でした。

咬合性外傷の主な原因

  • 歯並びが良くない
  • 一部の歯だけが先に当たってしまう(早期接触)
  • 横に動かしたとき、特定の歯に強い力が集中する(咬頭干渉)
  • 歯ぎしりやくいしばり(ブラキシズム)
  • 咬む力が非常に強い
  • 舌や唇の悪い癖(舌で歯を押す、唇を噛むなど)
  • 食べ物が歯と歯の間にたまりやすい(食片圧入)

咬合性外傷への対策

  • 咬み合わせの合っていない被せ物をつくり直す
  • 強く当たっている部分を調整し、力のバランスを整える
  • 歯ぎしりやくいしばりがある方は、就寝時にマウスピースを装着して負担を軽減
  • 歯並びの悪さが原因の場合、矯正治療を検討する

実際の治療の流れ(症例の例)

  • 歯周病の治療:プラークや歯石をしっかり除去
  • 咬み合わせの調整:前歯や奥歯の被せ物のやり直しなど
  • 必要に応じた歯周外科治療
  • メンテナンス:治療後の定期検診で経過を観察

治療を行った結果、レントゲンでも明らかに少なくなっていた歯槽骨が回復し、歯の揺れも落ち着いてきています。現在は定期的な検診とクリーニングで、安心して食事ができる状態を保てています。


まとめ

  • 歯周病は細菌感染だけが原因ではない
    咬み合わせの乱れによる“過度な力”も、歯周病を進行させる大きな要因になります。
  • 歯石取りなどをしても一部だけ歯周病が進む場合
    咬み合わせが関係している可能性があります。
  • 歯が揺れてきた、しっかり噛めなくなってきた
    こうした症状がある方は、一度咬み合わせの検査を受けてみてください。
  • ケアを続けても症状が良くならない方
    咬み合わせの調整が必要なケースがあるため、歯周病や咬合に詳しい歯科医院に相談してみましょう。

もし、定期的にケアをしているのに改善が見られないという方がいましたら、ぜひ当院や専門の歯科医院へご相談ください。歯周病の根本的な原因を探り、適切な治療で歯を守るお手伝いができるはずです。

まずはお気軽にお悩みを
ご相談ください

噛み合わせは様々な問題が重なり合い、症状が顕在化します。
その問題を一つひとつ解き明かしていくことが何よりも重要です。したがって、噛み合わせの問題を明らか
にするための検査を行い、あなたにとって本当に必要な治療計画を考える必要があります。

当院では噛み合わせの相談、検査・治療のご相談を承っております。
噛み合わせの重要性から必要な検査、治療についてお話をさせていただきます。

診察時間
15:0019:00
10:0013:30
10:0013:30
15:0019:00
休診:日・祝

※上記の日時以外は蒲田院で治療を行います。