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「なぜか右側(左側)だけ歯茎が腫れる」
「毎回同じ側で歯周病が進行している」
そんなケースは意外に多く見られます。
原因として注目したいのが「咬み合わせの偏り」です。
歯周は、プラークや歯石、ブラッシング不足が主な原因です。
しかし、それ以外にも「歯にかかる力」が進行に大きく影響することがわかっています。歯は縦方向の力には強いものの、横方向からの力には弱いという特徴があります。
雑草を引き抜くとき、上に引っ張るだけでは抜けにくくても、左右に揺らすと簡単に抜ける、という経験はありませんか?それと同じように、歯にも横からの力が加わると、歯を支える骨が溶かされてしまう可能性が高くなります。
咬み合わせが悪いと、一部の歯に過剰な噛む力が加わります。
たとえば、ある歯が高く当たっていると、横方向の力が集中し、歯周病が急速に進行してしまうリスクがあります。
逆に、咬み合わせが低い部分がある場合も、他の歯に偏った負担がかかり、同様に問題を引き起こすことがあります。
・歯の動揺(グラグラする)
・噛みにくさ
・顎関節への負担
・顔のゆがみ
など、全身にも影響を及ぼすことがあります。
咬み合わせに問題がある場合は、歯周病の検査だけを行っても意味がありません。咬み合わせの状態を調べるためには、一般的な検査だけではなく、咬合器を用いた咬み合わせの検査や顎の位置を調べるなど専門的な検査が必要になります。
リンク:咬合診査
Q. 歯周病はなぜ片側だけ悪化するのでしょうか?
A. 咬み合わせの偏りにより、一部の歯や歯茎に過剰な力がかかることで、炎症が進行しやすくなるケースがあります。
Q. 歯周病の治療だけで片側悪化は治りますか?
A. 歯周病治療に加えて、咬み合わせの調整を行うことで再発リスクを下げることが可能です。
Q. 咬み合わせの調整は歯を削りますか?
A. 必ずしも削るとは限りません。噛み合わせの診断結果により、調整法をご提案します。場合によっては削らずに治療できることもあります。
歯周治療やメンテナンスを行っているのに、歯周病が改善しない。もしくは悪くなっているという場合は、咬み合わせに問題がある場合があります。放置すると悪化してしまうので、お早めにご相談ください。当院ではカウンセリングやセカンドオピニオンも実施しています。お気軽にご相談ください。
噛み合わせは様々な問題が重なり合い、症状が顕在化します。
その問題を一つひとつ解き明かしていくことが何よりも重要です。したがって、噛み合わせの問題を明らか
にするための検査を行い、あなたにとって本当に必要な治療計画を考える必要があります。
当院では噛み合わせの相談、検査・治療のご相談を承っております。
噛み合わせの重要性から必要な検査、治療についてお話をさせていただきます。
※上記の日時以外は蒲田院で治療を行います。