患者概要

主訴・お悩み

年齢・性別	６０歳女性
見た目が気になる、噛めない、歯周病が気になる

症例写真

治療計画

重度の歯周病と虫歯によって、噛み合わせが崩壊していた。
治療計画としては、5つのポイントを重視した。

• 保存可能な歯を歯周治療及び根管治療を行い、残す
• 即時義歯で噛める状態を早急に取り戻す
• 治療用義歯を用いて、義歯の適応を見極める
• 正しい咬合を再構築する
• 審美性が高くする

患者さんがインプラントをするのに恐怖感や経済的問題をとても気にされていました。
患者さんと十分に話し合った結果、義歯で進めていくことに合意。

保存した歯が長期的にだめになったとしてもい使い続けられるように、レジリエンツテレスコープという少ない歯でも対応できる部分義歯を用いることに決めました。

 レジリエンツテレスコープとは？

レジリエンツテレスコープは、以下のような特徴があります。

• 少数でも歯を残すことができる
• 歯根膜の恩恵を受けられる
  （歯根膜＝噛む力のバランスやカムセンサーのような役割がある）
• 審美性に優れている
• メンテナンス（修理）をすることで長く使える
• 歯磨きや入れ歯をお掃除するとき以外外す必要がない（寝るときもつけたままでOK）

治療の所感

歯周治療や根管治療にて、まずは保存治療を行った。

保存不可な歯は抜歯を行いましたが、保存できる歯もあった。

残存歯の数的に、総義歯に近い形になっていったので、まずは治療用義歯を用いてレジリエンツテレスコープが適応するのかどうかも確認する必要があった。
治療用義歯の段階で、気持ち悪い・噛めない・食べれないなどの問題が発生すれば、再度インプラントを用いた治療を説明する必要がありました。
治療用義歯で良好な結果が得られたため、レジリエンツテレスコープの作成に入った。
機能的な回復と審美的に良好な状態にするため、技工士と義歯のディティールにはこだわった。

結果的にしっかりと噛めるようになり、患者さんも満足してくれた。
現在は保存した歯を少しでも長く残すために、メンテナンスを行ってくれています。

治療の期間・費用・一般的なリスク

治療期間	約４ヶ月
治療費用	約1,400,000円
治療のリスク	：残した歯が一生持つとは言えません。口腔環境が変化するため、定期的なメンテナンスが必要になる。