mouthpiece
噛み合わせのマウスピース治療をマウスピース型矯正装置による治療と考えられている方が多いですが、当院がここでご説明するマウスピース治療は目的が異なります。
噛み合わせや顎関節症がある場合に、顎を正しい場所にポジショニングさせる(顎の位置を変える)ために使用するオーダーメイド式のマウスピースです。
噛み合わせの矯正治療に関しては別ページにてご紹介していますので、そちらをご覧ください。
噛み合わせと顎関節は連動しています。耳の前を手で押さえながら口を開くと連動していることがわかると思いますが、噛み合わせが悪くなるとこの顎関節の位置も悪くなってしまいます。
噛み合わせが悪い期間が長ければ長いほど、顎関節の位置がずれ続け、顎関節にある関節円板がずれてしまったり、すべってしまったりして顎関節症になってしまいます。
顎関節がずれるので、カクカク・シャキシャキというように異音や擦れたりする音がして、その顎を支える筋肉にも影響が出て痛みが出たり、お口が開かなくなります。
これらを根本的に治すためには、以下の選択肢があります。
これらを根本的に治すためには、以下の選択肢があります。
根本的な改善を行う前に、マウスピースを使用して顎の位置を改善した上で咬合治療を行うことによって、噛み合わせと顎関節症の双方を改善できる可能性があります。
マウスピースを使用することによって、顎が楽になります。それは顎が正しい位置に来るからですが、マウスピースを外すとズレた噛み合わせのままですので、また顎の位置が悪くなることがあります。
したがって、マウスピースは顎の位置を変えることには役立ちますが、根本的な治療ではありません。根本的な噛み合わせ治療を行うことが重要であることをご理解ください。
当院ではメタルスプリントと強化プラスチックスプリントの2種類をオーダーメイドで作成しています。双方とも、顎の位置を正しい場所にポジショニングさせることが目的です。
金属の方は固定性で被せ物のように装着することができます。噛み合わせのコントロールがプラスチックよりも詳細に設計ができるため、理想の状態へコントロールしやすいメリットがあります。
一方、プラスチックは金属を使用しないため、金属アレルギーを心配される方やメタルフリーをご希望の方には適しています。強化プラスチックですので、耐久性もあります。
Flow
まずは噛み合わせがどのような状態であるかを診断します。
その際に、虫歯や歯周病など歯科疾患によって噛み合わせを悪くしている可能性もありますので口腔検査も同時に行います。
診断結果を詳細にご説明致します。
また、診断結果を元に分析を行い、必要な治療計画をご提案致します。治療計画に同意をしていただいたらスプリント治療に入ります。
患者様個々人に適した治療計画に基づき、スプリントを作成します。
姿勢検査・筋触診・整体的検査・印象採得・フェイスボウトランスファー・咬合器による模型分析を経て、スプリントを作成していきます。
完成したスプリントをお口に装着していただきます。
そこで噛み合わせのチェックを再度行い、必要に応じて調整を行います。
理論上問題がない状態になりましたら、ご帰宅いただきます。
必ず経過観察させていただきます。
正しい位置に顎が動いてきているか、噛み合わせは改善されているかを確認します。
改善されたことを確認できたら、必要な咬合治療を行います。
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噛み合わせは様々な問題が重なり合い、症状が顕在化します。
その問題を一つひとつ解き明かしていくことが何よりも重要です。したがって、噛み合わせの問題を明らか
にするための検査を行い、あなたにとって本当に必要な治療計画を考える必要があります。
当院では噛み合わせの相談、検査・治療のご相談を承っております。
噛み合わせの重要性から必要な検査、治療についてお話をさせていただきます。
※上記の日時以外は蒲田院で治療を行います。